×

西野流ファミリーデー 日本代表事前合宿で検討 選手ファーストなプラン

[ 2018年5月4日 05:30 ]

ファミリーデーを検討する西野監督
Photo By スポニチ

 6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表が、事前合宿(6月2〜13日)を行うオーストリア・インスブルックで“ファミリーデー”を検討していることが分かった。長丁場の戦いとなるロシア入りを前に、リフレッシュを図るとともに、チームの一体感を高める狙い。ストレス軽減を重視する西野朗監督(63)流の調整で上位進出を目指す。

 電撃的な監督交代を受け、日本代表の事前合宿中の調整法にも変化が生じそうだ。日本協会関係者は「日本を出発する(6月)2日から19日の(1次リーグ初戦)コロンビア戦まで2週間以上ある。事前合宿中にオフを設けて、家族などとリラックスする時間をつくる可能性が高い」と明かした。チームは親善試合パラグアイ戦翌日の13日午後に事前合宿地インスブルックからベースキャンプ地ロシア・カザンに移動予定。移動日の午前練習をなくして、リフレッシュに充てることなどが検討されている。

 選手のストレス軽減を重視する西野監督らしいプランだ。96年アトランタ五輪1次リーグ初戦のブラジル戦3時間前の軽食で、普段は絶対に用意しないポテトフライと唐揚げを提供。エネルギー学的に揚げ物はあり得ないが、栄養士を通して選手が欲しているメニューを聞き、特別に振る舞った。チームは直後の試合で優勝候補を撃破。胃もたれのリスクより精神面の効果を優先したことも“マイアミの奇跡”を後押しした。

 ハリルホジッチ前監督は「猛練習したい」と意気込んでいたが、対照的な調整となる。家族、友人らを呼びバーベキューなどを開催すれば、チームの結束力を強める効果も期待できる。西野監督は4月12日に就任したばかり。30日の壮行試合ガーナ戦(日産)に向けた21日からの国内合宿が新体制の始動となり、本番までの準備期間は1カ月弱しかない。細かい戦術の落とし込みは難しいだけに、精神面のアプローチにも細心の注意を払う。

続きを表示

2018年5月4日のニュース